今をときめくベンチャー企業で就業した私が考える「ベンチャーの良いところ・悪いところ」

キャリア

今をときめくベンチャー企業で就業した私が考える「ベンチャーの良いところ・悪いところ」

Gonです。

業界問わず、ベンチャー企業やスタートアップ企業に興味がある人は多いと思います。確かにベンチャー企業やスタートアップ企業には大企業にはない魅力があり、どこかカッコいいイメージもあります。しかし、いざ就業することを考えるとイメージだけでは続きません。

現実を知る必要がありますが、「覚悟さえあれば経験が鍛えられるのがベンチャーである」と私は考えます。

東証一部の安定企業では絶対に経験できなかったであろう業務や、背負うことのなかったであろう責任、会社経営を間近で見ることができ、会社の成長を肌で感じられることこそが、ベンチャーの魅力だと思います。

また、バイオベンチャーに焦点を当てた記事を過去に書きましたので、そちらも注目頂ければ幸いです。

ベンチャー企業に興味がある方へ

ベンチャー企業へ興味があっても入社する勇気が出なかったり、現在のキャリアや待遇(ベンチャー企業にもよるが待遇は良くない)を捨ててまで決断ができない人は意外と多いように感じています。

もしも、悩んでいる人がいて、私の経験談を読んでみて、実際に「入社する・しない」や「応募する・しない」の決心がついたのであれば嬉しいと思います。

 

ベンチャー企業の良いところ・悪いところ

私は20代半ばから後半にかけて、とあるバイオベンチャーの事業化に生活の全てを捧げてきました。その時期は、仕事ばかりしており、まともな休日もない時期さえありました。それでも弱音を吐かず、続けられたのも理由があり、ベンチャー企業の良いところなんだと思います。しかし、良いところもあれば、悪いところもありました。

私はバイオベンチャーでの就業経験しかありませんが、IT関連などの他業界のベンチャー企業も本質は同じだと思っています。

 

ベンチャー企業の6つの「良いところ」!

私が考える6つのベンチャー企業の良いところをご紹介します。

 

良いところ①: 意思決定が早い

ベンチャー企業はとにかく意思決定が早いと思います。

もともと従業員3000人規模(単体)、連結では7000人~8000人規模の東証一部上場メーカーでキャリアをスタートしましたが、ベンチャーとその東証一部企業では企業としての意思決定スピードが格段に違います。

例えば、何か設備を購入したいと考えた時、通常は決定権を持つ人から承認を受けるため、大手企業ではプロセスが長く、例えば稟議書を書き回覧させますが、ベンチャー企業の場合には、社長も同じ社屋、同じフロア、近くに座っていることがあり、直接顔を合わせて説明し、承認を受け取ることができます。

上記は具体的な業務に関する事例ですが、経営の意思決定においてもそれは同じだと思います。企業の経営の意思決定機関である取締役会の開催も役員が同じ社屋にいれば開催も容易であり、企業の行方を左右するような重大な意思決定も一早く行うことができます。

つまり、ベンチャー企業ではスピード感を持って、業務に取り組むことができます。

 

良いところ②: 少数精鋭であること

 

東証一部企業の場合、組織が機能しており、業務の細分化がなされ、人の役割が明確でした。一方、ベンチャー企業は少数精鋭で、一人に課せられる業務範囲がとにかく広かったです。大手企業では、専門にこなす社員がいてもいいような業務でもベンチャー企業では一人が担当していたり、社員が協力するか、もしくは持ち回りでこなさなければなりませんでした。つまり、ベンチャー企業では経験する業務の幅が広がります。なかには、会社の成長に直結するような仕事まで分担して行うため、会社への帰属意識が芽生え、やりがいを持って仕事に取り組めるのも特徴です。

また、少数精鋭であるがゆえに、組織がコンパクトです。コンパクトな組織は柔軟性を持たせられます。具体的に言えば、組織と言っても大手企業のようにガチガチに役割が決まったものではありません。突発な問題・課題によく直面するベンチャー企業では、時にはその組織の枠を超え、柔軟に対応することが求められます。

そして、少数精鋭は年齢や社歴に関わらず責任のある仕事を次々に任せてもらえるところも魅力です。私の場合、仕事でアメリカ合衆国に2週間出張させてもらい、現地の企業の社員と共に仕事をした経験があります。このような仕事は、大手企業では20代後半の若手に任せるような仕事ではなく、ベテラン社員であったり、ある程度のキャリアを積んだ社員にしかさせないと思います。ベンチャー企業では年齢・社歴に関係なく、社員全員が戦力なのです。

 

良いところ③: 世界の先端技術が身につく

ベンチャー企業の場合、技術開発が起業のスタートとなっている例も多くあります。

これは特に大学発のベンチャーに多く、まだ世界の誰も見たことがない画期的な治療法を開発するなど、技術者・研究者冥利に尽きるような経験がベンチャー企業では得られるかもしれませんバイオに限らず、ITなどの他業界でも技術先行型のベンチャー企業が複数存在すると思います。

 

良いところ④: 新規事業の立ち上げ経験が得られる

現代において、あらゆる業界の企業で日々新しい事業計画が企てられ、今までの常識ではあり得なかった新規参入が起きています。例えば、カメラ大手のニコンという会社がありますが、ニコンは再生医療産業へ参入しています。このように、目まぐるしく移り変わる産業構造、社会構造の変化に遅れまいと、企業はこぞって新規事業の計画を打ち出し、その存在感を示し、活路を開こうとしているのです。

従って、転職のマーケットにおいて新規事業の立ち上げ経験のある人材は重宝されます。

ベンチャーで我慢強く事業の立ち上げを経験すれば、仮にそのベンチャーの経営が行き詰っても、その経験は高い評価を受けることになるかもしれません。実際、私が転職活動をしていた時、大手や外資系製薬企業からも高い評価を受けました。

良いところ⑤: 問題・課題に対する対応力や解決力が身につく

大手企業のような歴史があるわけではなく、立ち上がったばかりのベンチャー企業では社内にノウハウも乏しく、誰もまだ経験したことがない問題・課題によく直面することが多いものです。一般的な企業であれば、その解決策等は経験やノウハウとして蓄積されていますが、ベンチャー企業にはありません。

そこは、自分たちで解決策を考え、実行に移していく必要があります。ここにやりがいを感じる人はベンチャー向いていると思います。

そのプロセスのなかで学べることは想像以上に多く、段々とその経験を積みあげることで、問題・課題が起きても動じなくなるほどの対応力や解決力が身につくようになります。

 

良いところ⑥: まるで家族のようなアットホームな社風

ベンチャー企業では、事業の安定化や収益化が優先されます。

そのため、従業員はその事業の成功という共通の目標を持って仕事にあたるため、通常の会社と比べて一体感が生まれやすい環境にあります。会社の経営状況が厳しい時期も、そこから上向き成長を感じられるような瞬間もともに一緒であるため、まるで家族のような存在となっていくことでしょう。

家族のようなアットホームだから良いというわけではなく、何事もバランスが大事なので、行き過ぎればなあなあな関係になっていきます。メリハリが大事だと思います。

 

ベンチャー企業の4つの「悪いところ」!

今度は、私が考える4つのベンチャー企業の悪いところをご紹介します。

悪いところ①: 休みなく働かされることがある(残業時間が多い・激務)

仕事以外にもオフの日(プレイベート)も充実して過ごしたいという人にはベンチャーは向かないと思います。

詳しくは触れませんが、少ない社員数で仕事を回すため、業務過多となる傾向が高いのがベンチャー企業です。人が足りなければ人を雇えばいいと考える人もいると思いますが、事業化に経営資源を集中させたいベンチャー企業にとって、一人の社員を雇うことも決して簡単なことではありません。人件費を含む固定費は最大のコストであり、収益を高めるにはここを抑えることが必要です。

 

悪いところ②: 待遇が悪い

特に、賞与面に不満がありました。

現在お勤めの会社では、賞与は支給されていますか?実は、賞与というのは、本来支払われることが約束されたものではないのです。私が在籍したベンチャー企業には制度としてはありましたが、就業中は残念ながら1円も賞与は支給されませんでした。当たり前ですが、経営上赤字であるならば賞与支給はありえません。

賞与とは、一般に、給与とは別に年末や夏期に支給される一時金のことをさしますが、労働基準法上の賞与の取扱いは、「定期又は臨時に、原則として労働者の勤務成績に応じて支給されるものであって、その支給額が予め確定されていないもの」とされています。つまり賞与は、毎月支給される給与などとは異なり、労働契約上の債務にあたるものではないため、必ず支給しなければならないという性格のものではありません。

(出典:HUREC

つまり、賞与とは会社の業績によって会社が従業員に定期(通常は夏と冬)、または臨時に支払う報酬のことです。ベンチャー企業へ入社する覚悟をしたならば、ビジネスモデルにもよりますが企業が安定し、収益が出せるようになるまでの数年間、賞与は支給されないものと考えておくといいです。特に、医薬関連は何年もかけて開発していくものなので、ITと比べたら事業の進行はどうしても遅くなります。

事業が成功した暁には…お金持ちになれる、なんて単純な思考は捨てることでしょう。賞与以外の給与も会社の収益に関連があるため、収益がない、低いベンチャーでは低く抑えられていますし、福利厚生(家賃手当・家族手当・退職金など)も手厚いとは言えません。

 

悪いところ③: 組織の統制が働かずストレスとなる

ベンチャー企業では、組織の上位者も責任者でありながら、自分自身が担当者として業務にあたることが多く、業務過多状態が続きます。そのため、組織の統制という観点では機能していないことも多く、従業員にとってストレスになることがあります。例えば、理不尽な業務指示や、突発で緊急性の高い仕事の発生や、スケジュールや納期遅れによる対応などが挙げられますが、これは少数精鋭(人手不足)によるシワ寄せとも考えることができます。中途入社で人を獲得しても、合わないと感じられたら一週間足らずで辞めていく人も稀にいます。

ベンチャー企業では、会社に対して不満があるならば、自分自身が業務を通じて良くしていこうとする気概が必要かもしれません。

 

悪いところ④: 無理な経営計画を立てる

はっきり言って、ベンチャー企業のなかには、いつ倒産してもおかしくない経営状況にある企業も多いです。国からの補助金や銀行からの融資などとにかく資金繰りには苦労することが多いです。経営陣の視点は、事業の成功に向けられており、そのため現場をよく理解しないまま、無理な経営計画を立てて、実行しようとします。

企業の方針と従業員のモチベーションに差が生まれると、社内の雰囲気は悪くなり、ストレスを感じた社員は退職するなど悪循環へと陥ります。ベンチャー企業へ入社をするのであれば、会社ホームページに掲載のある経営計画によく目を通しておきましょう。

 

まとめ

いかがでしたか。

ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。ベンチャー企業について、少しでも知ってもらえたのであれば嬉しく思います。

今回の記事は、あくまでも私の経験談に基づくものです。世の中に溢れるすべてのベンチャー企業やスタートアップ企業に当てはまるものではないことをお許しください。

The following two tabs change content below.
Gon
キャリアクエスト運営責任者。 20代のうちに転職を3回経験し、現在4社目。自身がキャリアに悩み、転職を繰り返した経験をベースに、同じようにキャリアへ悩む20代、30代に向けてキャリア開発支援、転職支援を行いたいと考えている。

記事が気に入ったら
キャリアクエストを "いいね!"
Facebookで更新情報をお届け。

キャリアクエスト|なりたいキャリアをみつけるブログ

ピックアップ記事

  1. 【筆記試験対策】SPI3/SPI-G(WEBテスティングサービス)の攻略
  2. 面接後の心理状態を解消!?「合格」と「不合格」を判別するサインとは?
  3. 孤独な転職活動の強い味方!転職エージェントへ登録して理想のキャリアをみつける
  4. 【理系の進路】バイオ系に進む?バイオ系が就職でぶち当たる問題とは
  5. 【永久保存版】これから転職活動を始める人が絶対に知りたい「転職理由の組み立て方」…

関連記事

  1. 就活において大手病は悲劇な結果を招くかもしれないという話

    キャリア

    就活において大手病は悲惨な結果を招くかもしれないという話

    Gonです。今回は、2018年卒向けの就活が解禁となったこともあり…

  2. 転職市場に技術者に求められる「ソフトスキル」(コミュニケーションスキル編)

    キャリア

    転職市場で技術者に求められる「ソフトスキル」(コミュニケーションスキル編)

    Gonです。転職市場で技術者に求められるもの。今の技術者や研究…

  3. 外資系企業の就業経験から語る!「外資系企業で働くという視点」2

    キャリア

    外資系企業の就業経験から語る!「外資系企業で働くという視点」2

    Gonです。前回、お伝えした「外資系企業で働く視点」の後編とな…

  4. イクメンこそ男の夢!?男性の育児休暇取得について真剣に考えてみる

    キャリア

    イクメンこそ男の夢!?男性の育児休暇取得について真剣に考えてみる

    Gonです。男性の皆さん、育児休暇を取得したことがありますか?…

  5. [資格大解剖]知的財産のプロフェッショナル!難関!弁理士への道

    キャリア

    【資格大解剖】知的財産のプロフェッショナル!難関!弁理士への道

    Gonです。今回はキャリアとして、士業の仕事をご紹介します。一般に…

  6. [理系の進路]バイオ系に進む?バイオ系が就職でぶち当たる問題とは

    キャリア

    【理系の進路】バイオ系に進む?バイオ系が就職でぶち当たる問題とは

    Gonです。高校時代の文理選択は、人生の大きなターニングポイントの…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

おすすめ記事

  1. 幅広くバランスのよい能力が求められるWebディレクターの転職
  2. 他社でも通用する?技術者・エンジニアの市場価値を決める7つの要因
  3. 【永久保存版】これから転職活動を始める人が絶対に知りたい「転職理由の組み立て方」
  4. 入社したばかりの企業を退職したい!「第二新卒」と「既卒」、どちらを選ぶべきか
  5. 【地元就職・地域密着】ハローワークを理解し、駆使することで転職の目的は果たされる
  6. IT、Web業界でキャリアを積んでいきたい人が知っておきたい業界事情
  7. 人は見た目が一番大事!?見た目を鍛え、印象を良くすることで「成功」をグッと手繰り寄せる
  8. イクメンこそ男の夢!?男性の育児休暇取得について真剣に考えてみる
  9. 【就活生必読】具体例で分かる!就活生が書いたエントリーシートの志望動機を社会人が見て思う4つのこと
  10. キャリアやスキルを伸ばす絶好のチャンス!?海外で働くための方法は一つではない

過去の記事

  1. [おもしろい会社を紹介します]クモの糸を人工合成!夢の実現を目指す、スパイバー!

    業界・仕事研究

    おもしろい会社を紹介します vol.1(人工合成クモの糸を開発!Spiber)
  2. 20代~40代の5000人のサラリーマンが回答!88%の人が副業に興味あり!その理由とは

    関連記事・サービス紹介

    20代~40代の5000人のサラリーマンが回答!88%の人が副業に興味あり!その…
  3. キャリアを考えるうで新卒の就職活動は大きなターニングポイントになる

    キャリア

    キャリアを考えるうえで就職活動は大きなターニングポイントになる
  4. 現役転職エージェントが教えてくれた「年収交渉で困らないための極意」とは

    年収交渉

    現役転職エージェントが教えてくれた「年収交渉で困らないための極意」とは
  5. 【地元就職・地域密着】ハローワークを理解し、駆使することで転職の目的は果たされる

    お役立ち

    【地元就職・地域密着】ハローワークを理解し、駆使することで転職の目的は果たされる…
PAGE TOP