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同じ会社に長く勤めることも才能!?企業は何故、在籍期間を気にするのか?

Gonです。

私は20代のうちに3回の転職を経験しました。最も長く在籍した会社でも2年7か月です。直近では、3か月で会社を変えたこともありました。

このように転職を繰り返す人のことを「ジョブホッパー」と呼ぶようで、転職を繰り返す人は残念ながら転職市場においては評価を得ることは少ないです。

一方、私が新卒で入社した企業の仲の良い同期達は、辞めたい、辞めたいと言いながらも同じ企業で社会人6年目を迎えました。順調に勤続年数を積み重ねています。さらに、世の中には一つの会社で約40年もの間、勤務を続けて定年退職を迎えていく人も多くいます。

日系企業の場合、勤続年数は将来受け取ることができる退職金とも関連があるため、長く会社へ貢献できれば、退職時に受け取る金額も大きくなるでしょう。

転職することは理にかなっている

かつての日本では「終身雇用」という考えが根付き、定年退職を迎えるまで一つの会社で長く勤めることが美学とされてきました。

現在は、この終身雇用という考えによる社会の支配は薄れてきたとはいえ、転職をせず一つの会社で定年まで勤める人はまだまだ多くいます。

一方で、インターネットの普及により、スマホ一台でも簡単に他社の情報(口コミなど)が手に入る時代になりました。そして、求職者と企業をマッチングするサイトやサービスも増えたことで、特に20代・30代の若手の層を中心に転職に対して前向きな人が増えています

私は現在30歳ですが、同世代の友人達の半数程度は1回以上の転職を経験しています。これからは、一つの会社で定年を迎えるまで勤務する人が段々と減っていき、「転職が当たり前」という時代に変わっていくように思います

よく比較されていますが、欧米や中国では「転職は当たり前」だそうです。

過去、仕事でアメリカへ出張し、現地企業の社員と接して感じたことは、「能力がある人を正当に評価する文化がある」ということです。性別、年齢は関係ありません。そもそも日本のように「年功序列」という考えがないため、経験年数に応じてある程度の待遇、給与が保証されている日本の企業とは性質が異なります。

少し脱線しましたが、今、生業として「サラリーマン」というワークスタイルを選ぶのであれば、年収は高い方がいいし、ストレスを感じない職場環境で働きたいし、好きなこと・やりたいことができないのであれば、今より好条件を求めて転職することは理にかなっているように思います

しかし、転職後の在職期間が短かったり、転職回数が多い人に対して、企業はあまりいい顔をしません。

 

長く勤めることのメリット・デメリット

一つの会社に長く勤めることで、以下のメリットが得られると思います。

  • 勤務年数・評価に応じて待遇が変わり、給与が上がっていく
  • 勤務年数が長くなればなるほど退職時に支払われる退職金が増えていく
  • 仕事をするに慣れた環境(人間関係、設備面など含む)であるため、社内では高いパフォーマンスが得られやすい

一方で、長く勤めることのデメリットも存在します。

  • 他社では通用しない偏ったスキルしか鍛えられなくなる
  • 仕事の進め方、物事に対する考え方が固くなり、柔軟性が失われていく
  • 段々と辞めるに辞められない状況になっていく(責任のあるポジション・仕事を与えられるため)

上記に挙げたメリット・デメリットは一例です。

長く勤めることは、メリットもありますが、実はデメリットもあることに注意を払わなければなりません。

 

企業が求職者に求めること

転職活動で面接を受けることや、転職エージェントのアドバイザーと接していると、企業側が求職者に対して「採用後に活躍できることを示す十分な証拠」を選考の段階では求めていることを理解することができます

この「十分な証拠」はこれまでの経験であったり、スキルであったりしますが、それを示すための根拠としては、応募時に提出する「職務経歴書」が判断材料になるかと思います。

職務経歴書を見た時、1年未満や1~2年程度の短期間の在籍期間で転職を繰り返していては「十分な証拠」があると判断は難しいように感じます。

何故ならば、一般論として1年未満や1~2年程度では、その仕事を「ものにしている」ことや、先輩や同僚、上司のサポートをなくして「一人前にこなすことができる」とは判断できないからです。

中途採用(特に未経験職種への転身)でも新卒同様に入社後の数か月の間は研修がメインで、OJTなどが中心でOutputよりInputが多い時期と言えます。従って、その研修やOJTの期間を除けば、数か月~1年程度というキャリアとなることがあり、これでは評価も厳しくなります。

最低でも3年程度の在籍期間は必要ではないかと思います。「石の上にも三年」ということわざもあるように、将来転職を検討するにしても3年は同じ会社で経験を積んでみて、転職をするかどうかを考えてみましょう。

 

同じ会社に長く勤めることは才能か?

私のようなジョブホッパーから見れば、「長く勤めることができる」ことも才能だと思います

「長く勤めることができる」人からしたら、きっと才能とは思わないと思います。

才能とは言っても、努力でも得られます。これまですぐに転職をしては繰り返してきた人は、自己成長のためにも一度ぐっと堪えて「長く勤めること」を体現してみましょう。それがかえって、次の転職の時に評価され、将来において理想的なキャリアを歩めるようになるのかもしれません。

また、現実問題として、企業側も短期間で転職を繰り返すような人を好んで採用しません。

短期間での転職経験があると「入社してもすぐに辞めるかもしれない」という不安を持ちます。企業は、その不安が面接で解消されない限り、内定を出すことは絶対にありません。

 

現状逃避と理想を追求すること

どんなことであっても、何をするにもそうだと思いますが、上を見たらキリがありませんし、隣の芝はどこまでいっても青く見えるものだと思います

自分の理想や夢を持ち、仕事を通じて成就させようとすること自体は素敵なことですが、現状から目を背け、理想ばかりを追求していくのではなく、地に足をつけて一つ一つ目の前の仕事に向き合うことも必要に感じるようになりました。何か大きなことを成し遂げるには、その準備、つまり「下積み」も必要だと思います。

「こんなことして何になる?」と思うような仕事も、積み重ねることでいつしか点と点が繋がっていき、自分自身を成長させてくれるかもしれません。

現状逃避や自分の理想ばかりを追い求めて、転職を繰り返すのではなく、長期的な視点でキャリアを設計していく必要があると思います。

また、どんな会社であれ、良い点もあれば、悪い点も当然あるものです。入社する前は希望に胸を膨らませていたのに、悪い点が目に付くと、そこばかりに執着し、ここは自分が働くような場所ではないと決めて、自分の理想を求めて転職活動することは短期的に成功を掴めるかもしれませんが、長期的には不幸であるかもしれません。

テニスの世界的プレイヤーの錦織圭選手は幼少時代から基礎の反復練習が好きではなかったようですが、マイケル・チャンコーチが錦織選手のコーチに就任した時、コーチは錦織選手に基礎の反復練習ばかりさせたそうです。基礎の反復練習の努力の賜物が、今日の錦織選手の自信と実力になっているといえるかもしれません。

例えば、この基礎の反復練習をする期間こそ、下積みの期間ではないかと考えます。

基礎ができなければ応用はできません。それは仕事も同じだと思います。不平不満があるのも分かりますが、目の前の仕事をこなしていくことで、いつかより大きな仕事へも挑戦できる実力がつき、結果として幸福なキャリアを歩める可能性があるのではないかと考えます。

 

まとめ

いかがでしたか。

ジョブホッパーだった私も段々と考え方が変わってきました。20代の頃とは仕事に対する向き合い方が明らかに違います。

定年まで一つの会社で過ごす必要はないかと思いますが、短期間で転職を繰り返すことは転職の成功率を下げるだけでなく、長期的に見たら幸せであるとは言えないかもしれません。だからこそ、転職先を決める時は慎重になって欲しいと思います。

入社にあたって気になることや疑問点があるならば、内定を承諾する前にスッキリさせておきましょう。一度、転職をしてしまえば、現職には戻ることはできませんし、もしも次の転職をする時が来ても、過去に転職経験があれば過去に遡って「転職理由」を面接では問われます。

最後に、前職のある先輩が転職するかどうか迷っていた私に向けて贈ってくださった言葉があるのでご紹介します。

《緊(きび)しく此の志を立てて以て之を求めば、薪を運ぶと雖(いえど)も、亦是れ学の在る所なり。況(いわん)や書を読み理を窮むるをや。志の立たざれば、終日読書に従事するとも、亦唯だ閑事のみ。故に学を為すは志を立つるより尚なるは莫(な)し》

(言志四録 第32条より引用)

この言葉は、江戸時代の著名な儒学者、佐藤一斎が書いた言志四録の第32条に掲載されているものです。

「志を立てる」ことの大切さを教えてくれた言葉です。

志を立てることができる人ならば、どんな日常の些細なことでも、そこに学問があるということを教えてくれています。だからこそ、書を読んで道理を究めることができるのです。しかし、志を立てずにいれば、日常の些細なことにも何も感じることはなく、いくら一日中本を読んだとしても、そこから得られるものは少なく、無駄なことだと言っているのです。

つまり、自分の置かれている環境に不平不満を言うのではなく、どんなことからも「学ぶべきこと」があるということ。志を立てることができれば、どんな仕事からも「学び」が得られ、自らを磨くことができるということを教えてくれた言葉です。

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Gon
キャリアクエスト運営責任者。 20代のうちに転職を3回経験し、現在4社目。自身がキャリアに悩み、転職を繰り返した経験をベースに、同じようにキャリアへ悩む20代、30代に向けてキャリア開発支援、転職支援を行いたいと考えている。

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