[おもしろい会社を紹介します]ミドリムシで飛行機を飛ばす!?ミドリムシカンパニー、ユーグレナ!

業界・仕事研究

おもしろい会社を紹介します vol.2(ミドリムシで飛行機を飛ばす!euglena)

Gonです。

引き続き「面白い会社を紹介します」のシリーズでお伝えします。

予告通り、今回はミドリムシで世界を救う会社、その社名はeugulena(ユーグレナ)です。

「ユーグレナ?」

最近よく耳にするけど、何の会社か分からないという方も、既によく知っている方も、ミドリムシに興味がある方も、是非読んでみてください。

ユーグレナとは

そもそもユーグレナはどのような会社なのでしょうか。

おもしろい会社を紹介します vol.2(ミドリムシで飛行機を飛ばす!euglena)

(出典:ユーグレナ

まず、こちらの写真をご覧ください。

おもしろい会社を紹介します vol.2(ミドリムシで飛行機を飛ばす!euglena)

おもしろい会社を紹介します vol.2(ミドリムシで飛行機を飛ばす!euglena)

おもしろい会社を紹介します vol.2(ミドリムシで飛行機を飛ばす!euglena)

(出典:ホンマでっか!?ウソでっか?CH

近頃、コンビニエンスストアやスーパーマーケットにて「ユーグレナ」と書かれた商品を目にするようになりました。これらはユーグレナと各企業が共同で商品化したものになります。

改めましてユーグレナについて説明します。

ユーグレナは東京都港区に本社を置くバイオベンチャーです。東京大学発のベンチャーで、社長の出雲充さんは東大農学部出身です。

  • 【事業内容】ミドリムシを中心とした微細藻類に関する研究開発・生産・販売
  • 【設立】2005年8月
  • 【上場】2012年12月 東証一部上場
  • 【社員数】約190人(現在)
  • 【URL】http://www.euglena.jp/

バイオベンチャーと言っても、東証一部上場ですし、売上も2016年9月期は何と100億円を突破する予想だそうです。

ユーグレナの2016年9月期は、連結売上高が100億円、営業利益が5億円となりそうだ。15年9月期は売上高が前の期比9割増の59億円、営業利益が2.3倍の3億2300万円との予想を達成したもようで、それと比べると売上高は7割増、営業利益は5割増となる。ミドリムシを配合した健康食品や化粧品の販売が伸び、前期にOEM(相手先ブランドによる生産)先を買収した効果も出る。

(出典:日本経済新聞

自社の直販定期顧客数の増加や買収等が要因となって、ユーグレナは今、業績をぐーんと伸ばしています。

おもしろい会社を紹介します vol.2(ミドリムシで飛行機を飛ばす!euglena)

おもしろい会社を紹介します vol.2(ミドリムシで飛行機を飛ばす!euglena)

(出典:東京都立戯言学園

2014年9月期で約30億円の売上だったのが、2015年で約60億円!そして今期は110億円!この5年間で売上を7.3倍に伸ばしています!

こんな元気がある会社も存在するんですね。今、ノリにノっている会社です。まだまだポテンシャルを内に秘めているわけですから、これからますます成長していくでしょう。

 

ミドリムシって?

ユーグレナの社名の由来ともなったミドリムシについてご紹介します。

おもしろい会社を紹介します vol.2(ミドリムシで飛行機を飛ばす!euglena)

簡単ですが、ミドリムシ(学名:Euglena)は栄養豊富な藻の一種で、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸などが含まれ食品素材の価値が非常に高いです。上記の写真がミドリムシです。ミドリ”ムシ”と書きますが虫ではありません。

ミドリムシにはこのように多くの栄養成分が含まれており、食品素材としてのミドリムシの有用性を示しています。

 

ユーグレナ創業の理由

前述の通り、ミドリムシは栄養が豊富な有用な食品素材です。

ユーグレナの社長である出雲社長は、大学時代にミドリムシのことを知り、興味を持ったようです。

この会社の出雲充社長は、食料自給率の問題や農業生産性の向上などを学ぶため、東京大学農学部に進学しました。大学時代(2000年)に初めて授業でユーグレナのことを知り、増殖速度が速く、栄養豊富であることから、「この微生物が、世界の食料問題解決の一助になる」と確信したそうです。

(出典:ダイヤモンドオンライン

そして、バングラデシュを訪れた時に、その想いが強くなり、ユーグレナの創業へと至ります。

ユーグレナ社の歴史は、1998年、代表取締役の出雲充がバングラデシュを訪れたことからはじまります。

そのときに抱いた「世界の食料問題を解決したい」という想い。それが、当社の創業とミドリムシの屋外大量培養挑戦への原動力になりました。

(出典:ユーグレナ

ユーグレナのような面白い会社を立ち上げようとする方は、単純に「大金を儲けたい!」とかいうエゴではなく、スパイバーもそうでしたが「社会の役に立つことをしたい!」という強い思いを必ず持っていると思います。

まさに、原動力ではないかと思います。

そして、その先には「壮大な夢」を見ています。

私が当ブログで紹介しようと思った理由にもなりますが、ユーグレナはまさに今「ミドリムシで飛行機を飛ばしたい」と考えており、出雲社長がその夢や思いを綴った記事を読み、その考え方に強く共感したからです。

 

ミドリムシの大量培養技術

ユーグレナの成功の裏には「大量培養技術」を世界に先駆けて開発したことにあるようです。

ミドリムシは生物学的に言えば、植物と動物の中間的存在で、鞭もう(べんもう)で自ら運動する一方で、細胞内には葉緑体を持ち、二酸化炭素を取り込んで光合成を行いますつまり、光、水、二酸化炭素を吸収し、酸素を排出する光合成を行いながら、通常の微生物培養のように培養を活性化させる環境を作らなければなりません。簡単にいえば、難易度が高いのです。

実は、アメリカのNASAも1950年頃からミドリムシの培養技術確立を目指していましたが、その難易度の高さから断念したようです。

まず、ミドリムシの培養の様子を動画で確認しましょう。

何とも言えない動画でした。

私は仕事柄、微生物や動物細胞の培養を経験していますが、ミドリムシの培養は全く別物だと思います。ミドリムシの培養には、光や二酸化炭素を吹き込む必要があるわけですから、微生物や動物細胞の設備も簡単には流用できません。

ユーグレナが大量培養技術に成功するまでに、日本においても多くの研究者たちが知恵を振り絞りながら研究を進めていたようです。

日本のミドリムシの培養研究は長い歴史があり、もっとも大規模なものとしては1980年代から当時の通産省が中心となって進めた「ニューサンシャイン計画」の一環で行われたものがあります。このプロジェクトは20年近くかけて行われ、多くの研究者がミドリムシを培養するためにありとあらゆる方法を試しました。しかし、結局、大きな成果を残せないまま、2000年に中止となりました。この研究の失敗により、「ミドリムシの培養はほぼ不可能」と認識されるようになったのです。

(出典:ミドリムシファミリー

 

ミドリムシの大量培養ができなかった理由

これまで大量培養が成功しなかった理由、それはミドリムシ自身にあったようです。

ミドリムシは栄養豊富で美味なため、せっかく培養しても他の微生物に食べられてしまい全滅してまうのです。

このため、多くの研究者たちは他の微生物が侵入できないように必死に努力してきましたが、そのようなことは、ほぼ不可能であり、「培養→全滅」というパターンを繰り返すこととなったのです。

(出典:ミドリムシファミリー

生物は面白いですね。食品素材として有用なことが、ここからも伺えます。

 

ユーグレナの技術開発

ユーグレナが大量培養に成功したのは、過去の失敗例から学びを得たからのようです。まさに、技術者において必要な発想です。

しかし、これらの失敗は決して無駄ではありませんでした。何故なら、株式会社ユーグレナは過去の失敗データを検証することにより、「コロンブスの卵」的発想を思いつき、ミドリムシ培養の道を切り開くことになりました。まさにユーグレナによるミドリムシ培養の成功は過去の失敗があればこそだったのです。

(出典:ミドリムシファミリー

現在では、ユーグレナの成功を皮切りに、複数の企業がミドリムシビジネスに参画していますが、社長である出雲さんが語るように、このミドリムシの培養技術では間違いなくユーグレナはNo.1です。

我々の何が世界で一番すごいのかというと、ミドリムシの培養技術です。この技術で、日本でも世界でも圧倒的にナンバーワンを維持するために、190人全員を集中させないといけない。

(出典:NIKKEI STYLE

ちなみに、ユーグレナの生産技術研究所は沖縄県の石垣島に所在しています。

〒907-0242 沖縄県石垣市白保287-14  株式会社ユーグレナ 生産技術研究所

 

ミドリムシで空を飛ぶ未来

 

おもしろい会社を紹介します vol.2(ミドリムシで飛行機を飛ばす!euglena)

(出典:FUTURUS

現在、先ほども紹介したようにユーグレナは別の大きな夢を見ています。

それはミドリムシから抽出した油をジェット燃料として、飛行機を飛ばそうとする計画です!それも2020年の東京オリンピックまでに実現させるとのこと。

ユーグレナの掲げるこのビジョンに伊藤忠商事、全日本空輸(ANA)、いすゞ自動車など大手企業が賛同しています。まさにオープン・イノベーションです。

航空機燃料の市場は国内でも1兆円に及ぶ市場で、地球温暖化対策のためにも26%をバイオ燃料に置き換える必要があるそうです。単純に国内だけでも2600億円の市場です。ビジネスとして魅力的ですね。

我々はとにかくテクノロジー、科学技術の力で、今までできなかったことをできるようにしますと言っている。日本は石油はほとんどとれないが、ジェット燃料をミドリムシで作れるようにする、これは少なくとも大学の研究室ではできている。研究段階ですでに可能なものを産業化しようとしているだけ。つまりサイエンスからスタートしている。

我々のビジネスはホラじゃ困るんです。私の定義では大学の研究室でできてないことはホラです。エビデンス(証拠)があって、科学的に不可能なことを言っているのではありません。研究室ではできましたが大学だけではもったいないから、広く社会の皆様に還元して驚いて喜んでもらう。それが我々のような大学発ベンチャーの使命です。我々はホラ吹きじゃダメなんです。大学ではできたジェット燃料を産業にしなければいけない。

(出典:NIKKEI STYLE

私の業務のなかにも、研究室レベルから生産レベルへ段々とスケールアップしていく仕事がありますが、スケールアップは予測できないことばかりであり、一筋縄にはいきません。結局はあれこれとトライ&エラーを繰り返すことになります。

成功させるために必要なものとは、精神論となりますが、何よりも困難にも負けない「諦めない」気持ちではないかと思います。

 

まとめ

いかがでしたか。

今後、あらゆる諸問題を解決に導くかもしれないミドリムシのリーディングカンパニーには目が離せません。

出雲社長が言うように、2020年の東京オリンピックではミドリムシ由来の燃料を使った旅客機が世界を飛び回り、バスもミドリムシの燃料、ホテル近くのコンビニエンスストアではミドリムシが入った食品が売られているかもしれません。

東京オリンピックまであと4年、ひょっとするとこれらが現実になる可能性も十分高いと思います。

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Gon
キャリアクエスト運営責任者。 20代のうちに転職を3回経験し、現在4社目。自身がキャリアに悩み、転職を繰り返した経験をベースに、同じようにキャリアへ悩む20代、30代に向けてキャリア開発支援、転職支援を行いたいと考えている。

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